隙間に落ちる

好きなものをゆるりと。

「最後」の表すところ。

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今シーズンの吉田さんは、自分が大好きなバスケットを心から楽しんでいるような、

だからこその「凄み」みたいなものがあるように思えて。

この日は、今シーズンなのか、そうでなくても、そう遠くない未来なのではないか、

と思うほど、なにかを突き抜けたものだけがたどり着ける場所にいるような気がした。

 言葉にしてしまうと薄っぺらいのだけど、

「残り少ない時間を全力楽しむ」という気持ちがあるのかな?と思うほど、

バスケットが楽しくて、残りの時間で出来得る限りのことをやろう、

という気持ちが見える気がした。

 

それをものすごく感じたのが、この皇后杯本川さんとのマッチアップ。

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自分がやりたい、と思うことは残さずやっておこう、

という気持ちがちらりと見えた気がして、なんというか凄く不思議な気持ちになったのを覚えている。

試合前に結構長い時間かけて清美さんと話していたのも然り。

まるで、やり残したことがないように、その詳細を詰めているようだった。

それが、この日の、本川さんとのマッチアップと、藤井さんとのマッチアップ。

 

そして、今更振り返って見つけた、この写真。

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藤岡さんをコートに送り出すとき、頭にポン、と置いた手に、

吉田さんの藤岡さんへの気持ちがある気がして、私は参ってしまったり・・・

こんな風に自分のことを信じて、自分を支えてくれて、導いてくれて、助けてくれて送り出してくれる人に出会えること。

一方で、そこを乗り越えて、自分の道を見つけなければならないこと。

 

私は藤岡さんを通して、吉田さんを見ている、という時間が多かったように思うのだけど、

その重み、みたいなものを改めて感じたり、なこの日だった。

学ぶことは多いけれど、決して同じではない、乗り越えていかなければならない、

その難しさをこの「引退」という日に考えてみたり。。。。

 

 

25日の記者会見で、その後で、どのような気持ちを言葉にするのかわからないけれど、

吉田さんなら、自分の言葉で紡いで、その気持ちを伝えてくれるのだろうと思う。

 

その言葉を今は待つのみ。